ブラッドレッド [Bloodred]
成長に伴い地色とブロッチの境界がなくなり、血のようなベタ赤一色になるとされる品種だが、模様が残ることも多々ある。
腹部は模様のないプレーンベリー。
選択交配の賜物とされるが、詳細ははっきりしない。
他の品種と交配しても、地色とブロッチの境界が不鮮明になる傾向があり、この形質をディフューズとも呼ぶ。
アルビノ個体をファイア、アネリB(チャコール)と交配したものをピューターと呼ぶ。
ex.)[ファイア(アルビノブラッドレッド)]
ex.)[ピューター(アネリBブラッドレッド)]
ブリザード [Blizzard]
チャコールとアメラニを交配して作出される、本来はほぼ純白になるとされる品種で、眼は赤い。
腹部はプレーンベリーであるのが本来の特徴だったが、近年は模様があったり、また体色も純白にならずに模様が出てしまう個体が多い。
これは元々のチャコールが、実際にはブラッドレッドのアネリBであるピューター由来であったにもかかわらず、通常のチャコールを使用して作出するものが多く混じったことに起因するのではないかとも言われている。
ラベンダー [Lavender]
ある種のアネリであると推察される、淡い紫色を呈する品種で、眼はルビーアイ。
雌雄において色彩差のある品種で、特にハイポラベンダーで顕著。オスはややオレンジが発色し、メスはシルバーグレーとなる。
アルビノであるオパール、それにアネリを加えたグレイシャー(スノパル)なども作出されており、またブラッドレッドのディフューズ形質を取り入れて紫一色の表現をめざしたプラズマなど、他品種との相性のよさから現在も様々な品種が作出されている。
ex.)[ハイポラベンダー]
ex.)[プラズマ(ラベンダー×ブラッドレッド)]
キャラメル [Caramel]
フロリダ州ケープコーラルで発見されたザンティック(黄化)個体のメスを元としたとされる、赤みが少なく黄色の発色を見せる品種。
ハイポの血を取り入れたアンバー、アルビノであるバターは、今までのコーンになかった黄色の発色に着目して作出された品種である。
また、近年台頭してきた新たなハイポ系統であるウルトラと交配したゴールドダスト、ラヴァと交配したトパーズ、バター×ブラッドレッドによるサルファなど、今後も新たな品種が数多く登場しそうである。
ex.)[アンバー(ハイポ×キャラメル)]
ex.)[バター(アルビノ×キャラメル)]
ウルトラメル [Ultramel]
ウルトラハイポとも呼ばれる独立したハイポ系統であるウルトラに、アメラニを交配して生じる品種。
ウルトラとアメラニは複対立遺伝するため、1代で出現する。
ウルトラにはハイポ化に加え、ある種の色を強調する傾向があるようで、アルビノ化したウルトラメルも鮮やかな赤を発色する。
どんな品種にかけても美しくなるので多用されるようになったもののあいまいな表現も多く、使いどころを絞る必要性も叫ばれ始めている。